2020/12/07 「無事」秋公演が終演しました

2020/12/07 「無事」秋公演が終演しました

11月22日(日)の秋公演の開催から2週間が過ぎ、この間、お客様や関係者からの「感染の疑い」や「陽性反応」といった連絡はありませんでした。
今回の公演の目的の一つでもあった「無事、公演を実施する」ことができたのではないかと思います。改めて、ご来場いただいたお客様、役者・スタッフ・関係者の皆さま、ご家族の皆さま、ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

今年のCoTiKの活動については、賛否が分かれたと思っています。4月に緊急事態宣言が出され、先の見えないコロナ禍の下、不要不急でもない演劇が、特にそれを職業ともしていない市民劇団が活動を続けることが適切なのか――。実際、メンバーの中でも、この1年は活動をしない方がいいと考えていた人間はいますし、参加したいと思っていても、家族のことや仕事への影響を考えて躊躇したメンバーはいました。5月のオンライン公演でもいろいろな意見があったのですから、今回のリアル公演については言わずもがなです。

ただこのコロナ禍が始まった時点で、僕の中には活動を止めるという風に考えたことはありません。

今回の新型コロナウィルスは短期間で収束することは無いだろう、今後、こうした感染症のリスクは高まっていくのだろうと考えた時、「新しい日常」をどう「これまでの日常」に近づけるか、言い換えれば「新しい日常」の中に、どう僕らの演劇活動を位置づけるか、それを実践しなければならないと思ったからです。

それは観客数も予算も違う業界団体のガイドラインとは違うアプローチにならざるを得ない。お金をかけることに限界がある市民劇団が活動を続けるためには、市民がやれることを工夫しながらやることで、それでも安全な公演を実現するやり方を見つけなければならない――。そして今回、無事、公演を終えることができました。

もちろん、たまたまうまくいっただけかもしれないし、改善の余地もまだまだあるでしょう。無理をしていた部分がなかったとは言いません。それでも今回、無事、公演を終えたことで、来年の活動の道筋が見えたと思っています。

CoTiKは来年も公演を打つでしょう。

その時は、今回、躊躇されたお客様にも安心して楽しんでいただけるような公演を実現したいと思います。今後ともCoTiKの活動をよろしくお願いします。

代表 たろう