2019/09/14 何故「泣く演技より笑う演技の方が難しい」といわれるかの考察

2019/09/14 何故「泣く演技より笑う演技の方が難しい」といわれるかの考察

CoTiKのtwitterには「質問箱」というものがあり、
様々な人から様々な質問を頂いています。

今日の稽古はじめに質問箱をいつもチェックしてくれている団員から
「頂いている質問に答えて下さい」と回答命令が下されました。(笑)

その中で「最近一番笑ったことを教えて下さい」というのがありました。
この質問が投げかけられた時、
その場にいた団員全員が考え込んでしまいまったのです。

「あんまり笑ってないなぁ」というメンバーもいれば、
私(Deco)は、最近とても笑った記憶はあるのですが、
何が面白くて笑ったのかが全く思い出せなかったのです!
もしこの質問が「笑ったこと」ではなく「泣いたこと」だったら、
その要因はすぐに思い出せる、と言うか
簡単には忘れられないことであろうと思います。

演劇をやっていると
「泣く演技より笑う演技の方が難しい」という言葉を時折聞きますが、
その原因の一つが今日判った気がしました。

泣くということは多くの場合、深く心につきささった悲しみや悔しさ、
時には大きな喜びや感激と言った記憶に残る原因によるものなので、
泣く感覚は呼び覚ましやすく、
笑うということは、見たり聞いたりしたものが面白いと条件反射的に笑ってしまうので、
なかなかその時の感覚が思い出しにくいということがあるのではないかと思いました。

役者をする者としては笑う時も、その直後はその感覚を覚えておくよう
意識して生活していきたいなぁ、とCoTiK質問箱を通して感じましたー。
(Deco)